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  08 ,2017

コーギー犬とその家族の汗と 汗! と 汗!!! と 涙と笑いのとりとめもない物語


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Ryuko Kobayashi/Saeki

Author:Ryuko Kobayashi/Saeki
イヌに飼育される歴6年、家事をしない主婦。趣味は、テニス、六甲全山縦走、スキー、まち歩き、映画、ベランダ菜園、ソーイング、粉もん、片付けと捜しもの、浅く広くとりとめもない。関心領域は、人とまちと住まい、参加と協働、サイエンスコミュニケーション、と、漠然としてつかみどころがない。title="CoSTEP">CoSTEP4期生。まちなみ発見クラブ・メンバー。
このブログは、コーギー犬のみかんとの出会いを機に始めたが、現在は私のとりとめもない戯言を書き綴っている。
facebook.com/Ryuko.Kobayashi

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01

Category: 住まい

Tags: 住宅  高齢者  UR賃貸住宅  ニシキタ  

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住まい探しプロジェクトー現実を知る
20110829イトーピアからの景観 (我がマンションからの眺め)

高齢の父が一人暮らしに心細さを感じ、こちらに来たいと言い出してから気がつけば2年が経過。
お父さんゴメンナサイ。ほったらかしていたつもりはない。
引越は冬以外(11~3月は除くということ)という条件があった。
そうすると、冬に見つけて春か夏に引越、もしくは、夏に見つけて10月までに引越という極めて限られた期間に探し決定しなければいけない。
しかし、昨年は夢のたねに忙殺され、一昨年は札幌の古家の整理に追われた。
加えて、一昨年から昨年春まで息子の大学受験、この春の娘の高校受験が続いた。
不動産の動く時期は春か秋。
そう、すべての折り合いがつかない2年だった。

お父さん、元気で生きていてくれてありがとう。

今年こそ!と思っていた矢先に東日本大震災。北海道と関西は直接的被害はなかったが、春から夏に動くというシナリオは崩れた。


もともと同居か別居か、悩むところではあった。否、なぜか同世代やその上の世代では別居派が多いことに驚かされる。もう少し「同居も考えたらは」と言ってくれる人がいるかと思ったが、皆無に近いのは意外だった。

同居すると老人は呆けるという一般的な意見。
ファミリーの中に一人で同居することは「よそ者感」「取り残され感」があるという親側の意見。
親が一人で暮らせるなら別居のほうがらくという子ども側の意見。
確かにどれも頷ける。
それに、私は父親とどうやら性格が似ているらしく、10代の頃から意見が対立してきたので、今さら一緒に暮らすなどとんでもないという思いが強くあった(母が健在のときは特に)。
さらに、仮に同居となると、父の膨大な本をストックする書斎とベッドルームが必要なので(高齢になったら断捨離、荷物を持たないのが一番という人もいるが、父から本をとりあげることは生きる意味を失わせることにつながるのでそれはできない)、いわゆる隠居老人のように6畳一間をあてがえばいいというわけにはいかない。
つまり、そこそこの広さが必要なわけで、近辺で条件に合う住宅はマンション戸建て問わず高額か、不便な立地か、階段が多いか、というシロモノだらけのように見うけられた(この時点では、ネットとチラシが主な情報源。不動産屋の隠し物件には巡り会ってはいなかった)。

そんな中で出したひとつの結論が、西宮北口アクタの上のUR賃貸住宅で一人暮らしという選択肢だった。
ニシキタは、上下エレベータ移動だけでコープやジュンク堂や図書館に行ける。2階の横移動で、芸文センターにもコナミにもガーデンズにも行ける。
しかも、ほとんどの住戸に床暖房完備ときてる。
音楽と本を愛しテニスもしたいという寒がりの父にも、我が家からそう遠くはなく仕事の行き帰りに立ち寄れる私にとっても理想的な立地条件なのだった。

ここの空きを待つ、よっしゃ、先が見えたぞ!そう思ったのが昨年のこと。


しかし、、、
そう思うのは私だけではない。
西宮屈指の超人気物件であることは言うまでもない。
ときどき空き情報を調べてはいたが、全く空く気配もなかった。
そうこうしているうちに1年はあっという間に。

いかん、いかん。
次の手を考えよう、とニシキタ周辺で比較的同じような生活行動が可能な物件を調べ始めた。

しかし、そのとき、ひとつ、大きな落とし穴があることに気づいた。
「高齢者一人暮らし」。
公営住宅以外は、単身OKでも高齢者不可の物件が多いということに!

ニシキタの駅のすぐ近くに特優賃という物件で何室か空きがあったので、問い合わせてみた。
「空き室を見せてほしいんですけど」
「ここは特優賃なので入居条件がありますよ。不動産は持っていませんか?」
「はい」(まだ不動産は売れてないけど、とりあえず返事)
「で、住まわれるのは何人ですか?」
「高齢の父が一人で住むんですが」
「・・・収入のない単身者には賃貸できません」
「年金収入があります」
「年金はだめです。高齢者一人は条件外です」
「では、誰か収入のある人間が一緒に住めばいいんですか?」
「まあ、そういうことです」
「でも、収入が低いとダメですよね?娘でも」
「いえ、娘さんなら収入なくてもいいです」
「???」
「・・・」
「じゃあ、住民票を移して一緒に住むということにすれば借りられますか?」
「まあ、借りられないこともないですが、、、、、」
「この物件はむずかしいってことですね。では、他の物件を紹介してもらえますか?ニシキタ近辺で」
「民間の家主さんは高齢者の一人暮らしを嫌いますから、ないと思いますよ」

話はそこで終わった。

これは父のための家探しである。
しかし、あと10何年かで私も同じ立場になる。私は高齢になったときに住むところはあるのだろうか?
これは日本全体の問題だけど、私自身にもふりかかる重要な問題だと動揺してしまった。
気楽な賃貸暮らしのデメリット、先にも書いたような、あきらめていた生活を思い出す引き金となってしまったのだ。

便利で快適な公的住宅は空き待ちが続き、不便で設備が古くて寒くてカビに悩まされる公的住宅には即入居できる。高齢者こそ、便利で快適な空間で余生を過ごすべしと思うが、単身高齢者にはその選択肢がないという驚愕の事実。
この日本で暮らす限り、このシステムはまだまだ変わりそうにない。
書類上二人暮らしということにして賃貸に住むという選択肢もなくはないが、後ろめたさが残る。
先の高齢単身不可システムがしばらく続く限り、私とて安心な選択肢とは言えない。
となると、父も私も子どもも路頭に迷わないためには、持ち家を持つしかないのだろうか?

振り出しに戻った。

家を持つ意味や家を持つことに対するモチベーションは何か、改めて考えることになった。
しかし、そもそも我々のような平凡な所得の、しかも定年の足音が聞こえ始めている世帯で、いまさら家を持つことなんかできるのか?というのが一番の問題なのは確かである。
そのうえ夫は借金がきらい。ローンで利子を返すことへの嫌悪感のため、所有よりも借りることを選んできた人生だったのだから。

しばらく悶々とする日々が続いた。
実家に帰れば「お父さんはいつそっちに行けるのか?」と催促される。
「いつ」と答えられないもどかしさが続いた。


8月末、新築マンションを見学に行くという知り合いに便乗した。
モデルルームを見て、プラン図だけではわからない設備の良さや間取りの工夫が、私を動かした。
不動産屋からの営業電話がイヤで現地見学を躊躇していたところがあったのだが、「見ないとわからんぞ」と思い始めた。

そして、気になる物件を片っ端から見に行くという荒技が始まった。

条件は、
・建物40坪以上
・校区は変わってもOKだけど生活圏は同じ地域
・新築、中古問わず、土地分譲も可
・土地建物で4,000万円台以下(諸経費含む)



買えるかどうかよりも、金額以外の条件に合う物件があるかどうかをまず調べたいと思った。
このあたりの相場は札幌の実家のあった郊外住宅地の3倍。
近くにできている新築建売住宅は、建物100㎡前後、金額が4,000万円前後。
安くて掘り出し物を見つけたが、安いのにはわけがあるとも聞いていたので、3,000万円以下では不動産屋に対して本気度が疑われそうな気もした。


(つづくー家探しプロジェクト、次はいよいよ見学物件総覧)


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テーマ : 住宅・不動産    ジャンル : ライフ

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